電験一種の免状が届きました
免状申請してから早2ヶ月。
4月11日にようやく第一種電気主任技術者の免状が届きました!
これを手にするのになんと6年もかかってしまいました。
電験の内容に直結する仕事に携わっているわけではないので、仕事を通じてレベルアップできる環境ではありませんでした。
だから最初からやる気を出して真面目に取り組んでいれば、もっと早く取れたのではないかという後悔があります。
受験履歴は以下の通りです。
年度\科目 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 二次試験 |
---|---|---|---|---|---|
H22年度 | ○ | × | ○ | ○ | - |
H23年度 | 保留 | × | 保留 | 保留 | - |
H24年度 | 保留 | ○ | 保留 | 保留 | × |
H25年度 | 保留 | 保留 | 保留 | 保留 | × |
H26年度 | ○ | × | ○ | ○ | - |
H27年度 | 保留 | ○ | 保留 | 保留 | ○ |
これを見れば明らかなように、いつも『電力』科目に悩まされていました。
『電力』は範囲がものすごく広い上に深い部分まで問われることが多いため、自分の持っている知識にフィットした問題が出ないことにはなかなか点数を稼げないという特徴があります。
『機械』は苦手という人が多いですが、個人的には範囲が限られている分勉強しやすいという印象でした。
とは言え、H22年度は業務にがっつり関係している電気鉄道のき電方式に関する問題がB問題で出たし、H26年度は理論寄りの計算問題がB問題で出たので、割と運が良かっただけという気もします。
ちなみに『理論』だけは常に8割以上取れるくらいの自信があります。
『法規』は基本的にやっつけ仕事です。
なんとなく過去問で見覚えのある文章が出てきたりするので、いつも直前に過去問を流し読みする程度です。
このように、自信があるのは『理論』だけという状態からのスタートでした。
合格の秘訣
それではそんな私がなぜ電験一種に合格できたのか、客観的に考えてみたところ、以下の3つが合格の秘訣なのではないかと思います。
①自分を追い込む
②過去問の分析
③がむしゃらな暗記は避ける
まず①ですが、このブログを立ち上げることで自分を追い込みました。
このブログは更新するたびにfacebookのタイムラインやmixiに自動投稿されるように設定していますので、リアルの友人たちに『電験一種に受かるぞ』と宣言しているようなものです。
そうやって敢えて自分を追い込むことで真剣にならざるを得ない状況にしていくことが、結果的に功を奏したのだと思います。
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次に②ですが、これまでの勉強法と今年の勉強法で、明らかに違ったところが1つあります。
それは『過去問をジャンル別に分ける』という作業を行ったことです。
過去問を解くときは、つい古い順または新しい順というように年度ごとに解いてしまいがちですが、今年は先に問題をジャンル別に分類してから、ジャンルごとに解くというスタイルで取り組みました。
そうすると似たような問題に連続してぶつかることになるので、そのジャンルの肝となる式や思考法などが自然と定着するようになります。
しかも自分の得意なジャンルや苦手なジャンルが明確に把握できるようになるため、苦手なジャンルは二種や三種にまでレベルを落として確実にマスターしつつ一種レベルまで持っていくといった方法でレベルアップが図れるのです。
最後に③ですが、このブログでもテーマとして掲げているように『がむしゃらな暗記は避ける』ということです。
計算問題は当然ながら論理的思考力が求められますが、論説問題でも実は論理的思考力が問われているのです。
例えばある現象に対する対策として導入されている設備について説明する際、その現象に対する対策を何項目も丸暗記しただけでは、ただ単に答えを羅列することしかできません。
その現象は具体的にどのような理屈で起こるのか、そしてなぜその設備が対策として有効なのか、という具合に論理的に考えることができれば、丸暗記しなくてもその思考の道筋を辿るだけで答えを導き出すことができるようになります。
人間の脳というのは、単なる事柄の羅列のような無味乾燥なものよりも、物語形式で筋道立ててあるものの方が記憶に残りやすいということが明らかになっています。
つまり、がむしゃらな暗記は避けて論理的な記憶を心がけるということは、脳科学的にも正しい方法と言えるでしょう。
当ブログの方針
今回述べた3つの秘訣は、私だけではなく誰にとっても重要なことと言えるでしょう。
特に二種や一種の受験者にとっては、筋道立てて記憶することは必須だと思います。
したがって当ブログでは、少しでも皆様のお役に立てるように、これからも論理的な解説を心がけていきたいと思います。
この部分がわかりにくいなどの意見や、このテーマの解説をして欲しいなどの要望は随時受け付けていますので、遠慮なくコメントをいただければと思います。
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コメント
コメント一覧 (4)
電験1種の合格体験記大変興味深く読ませてもらいました。
私は電験2種に挑戦中ですが、一次試験は通過出来ますが、二次試験が通過出来ません。
かれこれ二次試験だけで、6回位挑戦してると思います。
私も、分野毎に過去問を分析する勉強方法を取り入れ、今年こそは電験2種合格目指していきたいと思います。
一種にしろ二種にしろ、二次試験は本当に実力が問われる試験ですよね。
しかし、運も実力のうち。
得意な問題が出るかどうかに大きく左右される側面もあります。
したがって、実力をつけるためにひたすら勉強することも大切ですが、運を味方につけるために、得意な問題が出るまで根気よく受験し続けることも大切だと思います。
今年は合格できるよう祈っています!
今回初めての二次試験です。私は1次試験の詰め込み式の勉強よりも2次試験の計算問題のほうがやっていてはまってしまいます。
電圧降下計算、同期機、誘導機あたりが得意ですが、痛感するのが計算ミスの恐ろしさですね。特に最初の問題でやっちまったら軒並みやられてしまいますよね。
電気男さんのおっしゃる通り、根気強く受け続けることが大切だと思います。
私も暗記より計算問題をゴリゴリ解く方が得意ですが、やはり計算ミスは怖いですよね。
くだらない計算ミスを防ぐためにも、私は一度答えが出たら再計算して一致するか確認するようにしていました。
時間はかかりますがこれが一番確実な方法ですし、後からミスに気付いたときに全て計算し直さなきゃいけない手間に比べたらなんてことないと思います。