電車線屋による電験一種への挑戦

電車線屋は力学しかできないなんて言わせない!電磁気学や電気回路などの電気工学をマスターし電験一種の取得を目指すブログ(平成27年、ついに電験1種合格!)。鉄道電気技術(電車線技術)、発電・送電・変電・配電・電気機器・パワーエレクトロニクス等の電力技術、電験過去問(一種・二種・三種)も分かりやすく解説!目指せ第一種電気主任技術者!

2019年03月

分野:電気回路

フェーザ表示のおさらい

前回はフェーザ表示について説明しました。
フェーザ表示とは、三角関数で表される扱いにくい交流の電圧や電流を、計算が容易で扱いやすい複素数で表す方法でした。
その中で、直流と同様に扱えるようにするために、最大値ではなくて実効値を用いる、という話をしました。

今回の記事では「直流と同様に扱えるようにする」とはどういう意味か?ということについて、詳細に解説したいと思います。

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分野:電気回路

交流理論、本当に理解してますか??       

最後の更新が2017年3月4日なので、ちょうど2年ぶりの更新となります。
本業・副業ともに落ち着いてきたので、ぼちぼちブログを再開しようと思います。

記念すべき再開一発目は、やはり電気の初学者がつまずきやすい内容にしようと思い、フェーザ表示について書くことにしました。

物理を履修している高校生や大学の電気工学科に進んだ大学1年生は、直流回路は余裕だったけど、交流回路に入った途端、急にワケが分からなくなった、という方、結構いるのではないでしょうか。
しかも、ワケは分からないけど、なんとなく言われるがままに複素数を使って計算すれば、問題は解けてマルをもらえてしまう。
そうなると、「正弦波交流を考えていたはずなのになんで複素数が出てくるの?」などという疑問も持たなくなり、気付いたらなんとなくあいまいな理解のまま卒業しちゃった、という方、少なくはないのではないでしょうか。

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