電車線屋による電験一種への挑戦

電車線屋は力学しかできないなんて言わせない!電磁気学や電気回路などの電気工学をマスターし電験一種の取得を目指すブログ(平成27年、ついに電験1種合格!)。鉄道電気技術(電車線技術)、発電・送電・変電・配電・電気機器・パワーエレクトロニクス等の電力技術、電験過去問(一種・二種・三種)も分かりやすく解説!目指せ第一種電気主任技術者!

カテゴリ:電力技術 > 機械

キーワード:誘導起電力、ファラデーの法則、磁束、巻数、三相交流、三相同期発電機
難易度:★★★☆☆(三種レベル)

誘導起電力の大きさ

前回の記事では、同期発電機における周波数はどのように決まるのかについて解説しました。
発電機にとって周波数と同じくらい重要な要素は、やはりどのくらいの起電力が発生するかですよね。
ということで今回は同期発電機が発生させる誘導起電力について考えてみます。
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キーワード:同期発電機、回転界磁型、電磁石、鉄心、界磁巻線、励磁、励磁電流、スリップリング、ブラシ、多極化、回転数、周波数
難易度:★★★☆☆(三種レベル)

スリップリングとブラシ

今回から同期発電機の理論について解説していきます。
大型の発電所で主に使われている、回転界磁型の同期発電機について考えてみましょう。

回転界磁型の同期発電機とは、前回説明したように、回転子が界磁(磁界を発生するもの)となるような構造の同期発電機のことです。
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キーワード:電気機器、回転機、静止器、回転子、固定子、電機子、界磁、回転界磁型、回転電機子型、電機子巻線、電磁石、界磁巻線
難易度:★★☆☆☆(三種レベル)

発電所の次に学ぶこと

これまでに水力発電火力発電について説明してきました。

他にも我が国の発電方式として原子力発電がありますが、社会情勢的に下手に言及するわけにもいかないのでとりあえず省略します。
ただ、原理的な話をすると、原子炉原子力エネルギーを生み出して、そのエネルギーを用いて過熱蒸気にしてタービンを回すという仕組みなので、火力発電におけるボイラを原子炉に置き換えただけのものという認識でとりあえずは良いでしょう。
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キーワード:アンペールの法則、ファラデーの法則、直流、交流、変圧器の原理、交流使用の理由

アンペールの法則とファラデーの法則

これまでの記事で、発電所での昇圧需要家手前での降圧の重要性が分かりました。
今回は『じゃあどうやって電圧を上げ下げするの?』という疑問に答えましょう。

電圧を上げ下げするということは、見方によっては『ある電気から別の電気へ変換する』ことと捉えることができます。
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キーワード:ファラデーの法則、磁束密度、磁束、発電機の原理

ファラデーの法則

前回説明したアンペールの法則は、電流から磁界が発生するという法則でした。
しかし『電気と磁気は密接に結びついている』と説明したくらいですから、逆に磁気から電気が発生する法則もありそうな気がしませんか?

それがあるんです。
ファラデーの法則といって、磁界の中に導線のループを置いたとき、そのループには磁束の時間変化に比例した大きさの誘導起電力(電圧)が発生するという法則です。

この説明だけではワケが分からないと思いますので、詳細に説明します。
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